2021年7月26日月曜日

ばくアニ解説:階段と挟み込み

 ばくアニ解説:階段と挟み込み


【はじめに】

連鎖の構成要素には

階段挟み込みの2種類があります。

連結の自由度が高いばくアニでは

色々面白い形の連鎖もできますが、

どのような形の連鎖であっても

連鎖が起こるときは必ず

階段挟み込みの要素が含まれています。

(両方含まれる場合もあります)


今回は階段挟み込みの特徴を紹介、比較しつつ

それぞれの使いどころや扱い方についてまで

踏み込みます。


【がいよう】

■階段と挟み込みの特徴
~左右に接触する階段、上下に接触する挟み込み

■階段と挟み込みの比較
~様々な観点から評価
-1.空間消費(左右)…○挟み込み
-2.空間消費(上下)…○階段
-3.空間消費(「多頭食い」の場合)…評価逆転
-4.生成される段差の大きさ…○挟み込み
-5.発火点の選択肢…○階段
-6.発火点の高さ…○挟み込み
-7.まとめ

■長所を活かし短所を抑える①
~階段と挟み込みを使い分ける

■長所を活かし短所を抑える②
~連鎖全体でケアする


【ほんぺん】

■階段と挟み込みの特徴
~左右に接触する階段、上下に接触する挟み込み

階段挟み込み

それぞれ下記のような連鎖です。

[階段]

段差のずれを利用する連鎖です。

段差のずれが解消されると

餌と動物が左右に並んで消えます。

[挟み込み]

別の色のブロックを間に挟み込んで作る連鎖です。

間に挟まったブロックが消えると

餌と動物が上下に並んで消えます。

ざっくりいうと

左右に接触するのが階段

上下に接触するのが挟み込みです。


■階段と挟み込みの比較
~様々な観点から評価

ここからは、階段挟み込み

様々な観点からそれぞれ評価し、

性能を比較して行きます。


-1.空間消費(左右)…○挟み込み

左右方向に空間を消費し過ぎると、

特に発火点周りの余裕が無くなりやすいです。

[階段]

餌と動物が左右に並ぶため、必ず2列以上消費します。

いたずらに作り過ぎると

左右の空間的余裕が無くなって窮屈になります。

[挟み込み]

餌と動物が上下に並ぶため、1列で完結できます。

これにより、左右方向の消費を抑えられます。


-2.空間消費(上下)…○階段

左右方向に比べると余裕はありますが

上下方向の空間的余裕も無限ではありません。

[階段]

余程やりすぎない限り

上下方向で窮屈になることは少ないです。


[挟み込み]

ブロックが1列に集中する都合上、

上下方向の消費が激しくなりがちです。

やり過ぎて上にブロックを置く場所が無い!

ということが起きないよう気をつけましょう。


-3.空間消費(「多頭食い」の場合)…評価逆転

「多頭食い」を狙う場合、階段挟み込み

空間の使い方が逆転します。

[階段]

「多頭食い」は基本的に

動物を縦に並べて作るため、

上下方向の消費がやや大きくなります。

その代わり、左右方向の消費は据え置きです。

[挟み込み]

「多頭食い」は基本的に

動物を横に並べて作るため、

左右方向の消費が大きくなります。

その代わり、上下方向の消費は据え置きです。


-4.生成される段差の大きさ…○挟み込み

大きな段差ができると、

それを起点にして連鎖や「多頭食い」を

狙えるようになります。

[階段]

餌と動物が縦に並ばないため、

接触後も段差の大きさは

餌、動物の各ブロック数そのままです。

最小の1-1階段では

段差が全然生じません。

[挟み込み]

餌と動物が縦に並ぶため、

段差の大きさは

餌、動物の各ブロック数の合計になります。

仮に各ブロック数が最小(餌と動物が1個ずつ)でも

2段の段差は保証されるので、

起点として最低限の役割を果たせます。


-5.発火点の選択肢…○階段

発火点が複数あれば、

ブロックの偏りに翻弄されることも

少なくなります。

偏りの激しいばくアニというゲームでは

非常に重要なポイントです。

[階段]

普通は発火点と連鎖のブロックが

隣接していますが、

階段ではそれ以外にも、

隣接していないブロックで発火する

鶴亀という手段があります。

これによって、複数の発火が可能になります。

これが階段最大の長所です。

※ただし、最下段では鶴亀ができないため

この長所を活かすことができません。

[挟み込み]

発火点は間に挟んだブロックただ1点のみです。

それを消すためのブロックが来なければ、

永遠に発火できません。

これが挟み込み最大の短所です。


-6.発火点の高さ…○挟み込み

発火点が高い位置にあると、

下の方に連鎖や連結や「多頭食い」などを仕込む

(潜り込ませる)空間的余裕ができます。

また、相手から小さな攻撃を受けても

発火点を埋められず潰されにくくなります。

[階段]

発火点が高い位置にあれば

強力な鶴亀を狙えるものの、

階段という要素そのものに

発火点を高くする性質はありません。

[挟み込み]

挟まれたブロックが発火点なので

必ず2段目以上に発火点ができます。

挟み込みという要素そのものに

発火点を高くする性質があります。


-7.まとめ

[階段]

長所:

・上下方向の空間消費が控え目
・(「多頭食い」の場合)左右方向の空間消費を抑えられる
・隣接していないブロックでも発火できる(鶴亀)

短所:

・左右方向の空間消費を避けられない
・大きな段差を作るのに手間がかかる
・基本的に発火点が高くならない


[挟み込み]

長所:

・左右方向の空間消費を抑えられる
・少ないブロックで大きな段差を用意できる
・発火点が高くなる

短所:

・上下方向の空間消費が激しい
・(「多頭食い」の場合)左右方向の空間消費を避けられない
・挟んだブロック以外に発火点が無い


■長所を活かし短所を抑える①
~階段と挟み込みを使い分ける

ここまで解説したように、階段挟み込みには

それぞれ長所と短所があります。

実際に連鎖を組む際は、

長所を活かし短所を抑えるように

使いどころを考えて、

階段挟み込みを使い分けましょう。


例:初手周り、最下段

[階段]

最下段では鶴亀という持ち味を

活かすことができず、

また大きな段差を作れるかどうかも

ブロックの偏り次第になります。

良い塩梅に偏った場合は、

餌を縦長に積み上げて

狙ってみるのもありです。



[挟み込み]

簡単に大きな段差と高い発火点を

作ることができます。

序盤の起点作りを手っ取り早く済ませたいなら

もってこいです。



例:発火点

[階段]

鶴亀が猛威を振るいます。

高い位置に1段ずれの階段を用意して

下のブロック全てを発火点にするのは

単純にして超強力です。

[挟み込み]

基本的には間に挟んだブロックを消さないと

発火できないため、

発火点にはあまり向いていません。


階段か、挟み込みか、

なるべく目的に合った連鎖を選択して

持ち味を活かせるよう組んで行きましょう。


■長所を活かし短所を抑える②
~連鎖全体でケアする

階段挟み込みの各短所を補う方法は、

使い分け以外にもあります。

連鎖全体で弱点を克服するように

意識して組んで行きましょう。


例:

左右方向の消費が大きいと発火が窮屈になる

階段を左右に沢山並べ過ぎないようにする

 ・挟み込みを交えて左右方向の消費を抑える

 ・上下方向に連鎖を伸ばす

 ・「多頭食い」で火力を上げて連鎖数を減らす


例:

上下方向に伸ばし過ぎると上に何も置けなくなる

┣上下に伸ばし過ぎないようにする

┃・挟み込みの入れ子(ハンバーガー)を控える

┃・邪魔にならない範囲で左右方向に伸ばす

┗上に何も置かなくて良い連鎖にする

 ・限界まで伸ばす代わりに完全致死にする


何を重要視するかは人それぞれですし、

対処法も一つだけではありません。

自分のプレイスタイルに合った選択で

連鎖を組んで行きましょう。


【おわりに】

今回は連鎖の構成要素である

階段挟み込みについて解説しました。

各特徴を理解すれば、

自然と隙が少ない形を目指しつつ

強力な連鎖を組めるようになると思います。


また、今回解説した内容を頭に入れつつ

「私的定形(仮)」「階段積み」の解説を読むと、

色々気付くことがあるかもしれません。

是非あれこれ考えてみて下さい。


今回はここまでです。


(以上)







2021年7月10日土曜日

ばくアニ解説:「階段積み」編(3)~「底上げ階段」

ばくアニ解説:「階段積み」編(3)~「底上げ階段」


【はじめに】

原始的な「階段積み」は単純ながらも優秀で、

上手くはまったときの早さは

目を見張るものがあります。

しかし幾つか見逃せない弱点があり、

実際に組んでいると

前回解説した「最下段餌1個」等、

対処の難しい問題に度々直面します。

爆発力は高いが安定性にやや難がある感じです。


今回は「階段積み」の応用として

私が「底上げ階段」と呼んでいる形を紹介します。

元の「階段積み」の強みを活かしつつ

弱点をある程度克服しており、

私自身もよく使っている

なかなか実戦的な連鎖法です。


【がいよう】

■高い場所で「階段積み」を組む
~最下段以外で組んでも同じ連鎖

■高い位置に作る利点①
~発火点が増える

■高い位置に作る利点②
~「階段積み」で消えるブロックを付け足せる

■高い位置に作る利点③
~「階段積み」からの後回収連鎖を狙える


【ほんぺん】

■高い場所で「階段積み」を組む
~最下段以外で組んでも同じ連鎖

たとえば次のような平凡な「階段積み」があったとします。

「最下段餌1個」を抱えているため

発火やら伸ばしやらに苦労しそうです。


では、この「階段積み」を最下段ではなく

そのまま同じ形で高い位置に作ってみましょう。

まずは、何か適当なブロックを下に敷き詰めて

「階段積み」を組む場所を高い位置に用意します。


後はその上で同じ形の「階段積み」を組みます。

これで完成です。

最下段ではないので一見分かりづらいかもしれませんが、

「階段積み」の部分は元の形から変わっていません。

そのため、これを元の「階段積み」と

同じように発火すれば、

元の「階段積み」と同じ連鎖が起きます。


このように下に何かを敷き詰めて

その上に「階段積み」の形を作ったものを

ここでは「底上げ階段」と呼びます。

繰り返しになりますが、やっていることは

ただ高い場所で「階段積み」を組んでいるだけです。

しかしこれが非常に大きな働きをします。


※補足

下に敷くブロックに関しては、

「階段積み」の形を上に乗せられるなら

どこに何のブロックを置いても構いません。


■高い位置に作る利点①
~発火点が増える

高い位置にある「階段積み」を発火する際は、

本来の「階段積み」の発火点に加え、

その下のブロックも発火点として使えます。


たとえば、この最下段で組まれた「階段積み」を発火するには

下のを消すしかありません。

しかし発火点の下にブロックがある場合、

それを消すことで

元々の発火点であるだけでなく

その下のブロックも発火点として使えます。

餌が下の1-1階段は、最下段では苦しい発火を強いられます。

しかし高い位置にあればこのように

柔軟な発火が可能になります。



※補足

下のブロックの形によっては、

発火点として使えない場合もあります。

(段差のずれが起きない、ずれが大きすぎる、等)

このような場合には、頭を1連鎖伸ばすことで

改めて複数発火できる形を作れます。


■高い位置に作る利点②
~「階段積み」で消えるブロックを付け足せる

「階段積み」の連鎖は、その名の通り階段連鎖です。

落ちてきたブロックが

横のブロックと接触して連鎖になります。

それでは、階段連鎖で落ちてきたブロックの下に

同色のブロックがあるとどうなるでしょうか。

連鎖で落ちてきたブロックは、

横のブロックと接触するだけでなく

下のブロックとも接触して「カギ積み」のように消えます。

下に置いたブロックのぶん、

元々の「階段積み」から更に火力が高まる計算です。


特に、落ちてきたブロックが餌で

下に仕込んだブロックが動物の場合、

強力な「多頭食い」になります。

また、元々の「階段積み」が餌を伸ばし辛い形であったとしても

下の餌から連結を稼ぐようなことも狙えます。

これは最下段ではないからこそできる芸当です。


■高い位置に作る利点③
~「階段積み」からの後回収連鎖を狙える

下に敷き詰めたブロックのうち

「階段積み」と一緒に消えないものは、

「階段積み」が消えた後に回収するような

連鎖として利用できます。


たとえばバナナ(餌)を下に敷き詰めて、その上に

バナナを使わない「階段積み」の形を作ります。

この「階段積み」を発火すると、連鎖が起こる都度

その上にあったゴミブロックが

下のバナナに向かって落ちてきます。

もしも「階段積み」最後の階段連鎖が消えた後

落ちてくるゴミブロックが

下のバナナを食べる動物……だった場合、

どうなるでしょう。

「階段積み」部分の連鎖が全て終わった後、

下に敷き詰めた大量のバナナを消す連鎖に繋がります。

しかも、最後に落ちてくるを複数用意すれば

あっという間に「多頭食い」ができます。

このように、後回収連鎖で簡単に

大火力を狙うことができます。


また、下に(動物)を敷き詰めた場合も同様に、

上にバナナ(餌)を用意してあげれば

簡単に強力な大量消しや「多頭食い」を狙えます。

※補足(注意)

「階段積み」の上にブロックを置いて

後回収を狙う際は、

必ず「階段積み」最後の連鎖の上に

全てのブロックを置きましょう。

もしも途中の連鎖の上に

1個でも混じってしまった場合、

折角仕込んだ後回収が暴発してしまいます。

よくある失敗なので注意しましょう。


※補足(応用)

普通の階段連鎖の上には

2列ぶんしか乗せられませんが、

階段連鎖の連結を横に伸ばすことで

3列以上乗せる場所を確保できます。

「階段積み」の形が綺麗な場合は

最後の連鎖のブロックを

他の列の上に付け加えるだけでOKです。

やや応用的なテクニックですが、

これを狙ってできるようになると

餌と動物の上下に関わらず

「3頭食い」以上が可能になります。



【おわりに】

高い場所で「階段積み」を組む

「底上げ階段」を紹介しました。

連鎖が高い位置にあるだけで、

元の「階段積み」の強さはそのまま

更に発火しやすさや火力の上げやすさが

向上しています。


このように、高い位置の連鎖は

何かと応用が利きやすく、とても便利です。

初めのうちはなかなか

感覚を掴めないかもしれませんが、

まずはこの「底上げ階段」

高い位置の連鎖に慣れてみて下さい。


※また、これに慣れると

前回解説した「最下段餌1個」

如何に厄介な形かを実感できると思います。


今回はここまでです。


前:ばくアニ解説:「階段積み」編(2)~嵌まりやすい悪循環


2021年6月27日日曜日

ばくアニ解説:「階段積み」編(2)~嵌まりやすい悪循環

 ばくアニ解説:「階段積み」編(2)~嵌まりやすい悪循環


【はじめに】

前回は「階段積み」の基本的なことについて解説しました。

「階段積み」は直感的に分かりやすく

連鎖数を稼ぎやすい定形です。


しかし、そのポテンシャルを充分に発揮させるには

餌の連結も重要になります。

これを軽視して闇雲に連鎖数を稼ぎに行くと、

とある悪形ができて

後々大変な事になってしまいます。


今回は、その悪形と悪循環について解説します。


【がいよう】

■「最下段餌1個」の発生
~「階段積み」で生じやすい悪形

■「最下段餌1個」の弊害
-1.餌を付け足せない(当該連鎖)
-2.動物を付け足せない(当該連鎖)
-3.「多頭食い」を狙いづらい(次の連鎖)
-4.最下段以外で連鎖を作れない(周りの連鎖)
-5.「最下段餌1個」が「最下段餌1個」を呼ぶ
-6.火力不足になりやすい
-7.発火が窮屈になる

■まとめ
~悪循環の図


【ほんぺん】

■「最下段餌1個」の発生
~「階段積み」で生じやすい悪形

「階段積み」の完成を急ぐあまり

闇雲に連鎖数を稼ぎに行くと、

下に餌1個-上に動物1個の形

しばしば現れます。


例として

>人参バナナ

この配給で「階段積み」を目指してみます。

まずは早速、人参バナナを使って

下に-上にの階段連鎖を1~2列目に作ります。

すると同時に、下に人参1個の形が残りました。

次に、を使って

バナナ-の階段連鎖を3~4列目に作ります。

すると今度は、人参に加えて

バナナも下に1個の形が残りました。

このように「最下段餌1個」の形が次々と現れます。


これから詳しく解説して行きますが、

実はこの「階段積み」の「最下段餌1個」

致死連鎖を目指すうえで非常に厄介な存在です。

「階段積み」にも幾つか弱点はありますが、その殆どは

この「最下段餌1個」という悪形によるものです。


■「最下段餌1個」の弊害
-1.餌を付け足せない(当該連鎖)

「階段積み」を目指す場合、

下に餌の塊-上に動物の塊の階段連鎖は、

上の動物を置いた時点で

下の餌の連結数をどれだけ伸ばせるかが確定します。

もしも下の餌として

「最下段餌1個」を確定させてしまうと、

その階段連鎖は永遠に餌1個から増えません。


-2.動物を付け足せない(当該連鎖)

「階段積み」では基本的に

餌が動物より少ないと

餌を食べ損ねる動物が生じてしまいます。

つまり、餌1個に対しては

動物2個以上で食べさせる(=「多頭食い」を狙う)

ことはできません。

「最下段餌1個」は餌1個から増えようがないので、

食べさせる動物も1個から増えようがないです。

(※1-1階段が確定するともいえます)


-3.「多頭食い」を狙いづらい(次の連鎖)

「階段積み」の「多頭食い」は、

動物を縦に並べつつ段差のずれを利用するのが基本です。

特に、下に縦長の塊があれば

下の塊が消えることで

大きな段差のずれが生じるため、

自然に階段連鎖を連ねつつ「多頭食い」を狙えます。

しかし1-1階段は下の塊が1個しかないため、

これを消しても1段しかずれません。

これでは動物を縦に並べる「多頭食い」を狙えません。

「最下段餌1個」を確定させてしまうと、

その餌を使った1-1階段だけでなく、

次の連鎖でも「多頭食い」を狙えなくなるのです。


-4.最下段以外で連鎖を作れない(周りの連鎖)

階段連鎖が消える際は

下の塊だけでなく上の塊も段差として利用できます。

これによって様々な方法で連鎖を上に伸ばしたり

「多頭食い」を狙ったりすることが可能になります。

しかし、1-1階段は下の塊だけでなく

上の塊も1個しかありません。

その為、上記の応用的な連鎖を狙うには段差が足りません。

結局、1-1階段の周りでは

最下段のブロック(1段)頼りの連鎖しか作れないのです。


-5.「最下段餌1個」が「最下段餌1個」を呼ぶ

ある意味これが一番致命的な問題です。

「最下段餌1個」の周りでは

上記の応用的な連鎖が狙えないため、

前後に1-n階段を連ねることになります。

この時点でだいぶ苦しいですが、

もしも前後の1-n階段を

下に餌の形で作ってしまうと

再び「最下段餌1個」の1-1階段が誕生します。

このように、「最下段餌1個」を一度作ってしまうと

その周りで再び「最下段餌1個」

現れやすくなります。

まさに悪形が悪形を呼ぶ悪循環です。


-6.火力不足になりやすい

「階段積み」、特に「最下段餌1個」を含む場合は

餌も動物も付け足しづらい形が頻繁に現れます。

すると、全ての列を使い果たして出来上がるのは

餌の数」も「動物の数」も特筆するところがない

ただの5連鎖です。

これで致死量に届けば話は簡単なのですが、

残念ながらただの5連鎖では火力が全然足りません。

(※全て1-1の最小5連鎖の火力は、たったの28です)

餌の数」も「動物の数」も充分に稼げない

→なんとか「連鎖数」だけは稼ごうとする

→最下段にどんどん階段連鎖を作って行く

→5連鎖で限界を迎える

→その後どうすれば良いか分からなくなる

……という流れに嵌まりやすいです。


※補足

火力向上の策として

連鎖の後ろの方で1頭食いを複数作る

という手段をよく見ます。

付け足しに使えなかった色の餌と動物ブロックで

別の連鎖を作り、

これで火力の水増しをしようというわけです。

しかし、ばくアニに「○色ボーナス」の類は無いので

それほど大きな火力の上昇は望めません。

どうせ同色のブロックを使うのであれば

多頭食い」にしたり連鎖数を増やしたりした方が

火力に期待できる為、

1頭食いの同時消しは出来れば避けたい手段です。


-7.発火が窮屈になる

基本的に「階段積み」の発火点は

とても繊細かつ窮屈ですが、

発火点周辺に空間的余裕があれば

受けを広くすることも可能です。

しかし「階段積み」、特に「最下段餌1個」を含む形で

連鎖数を稼ごうとすると

最下段で横へ横へと連鎖を伸ばしがちです。

そのようにフィールドを横方向に使えば使うほど、

どんどん発火点周辺の余裕が無くなってしまいます。

そうなってしまうと

受けの広い形を用意することが不可能になり

苦しい発火を強いられます。

ブロックの偏りが激しいこのゲームに於いて

発火が苦しいというのは

それだけで致命傷になりかねません。


■まとめ
~悪循環の図


【おわりに】

「最下段餌1個」の形は、一見、

そこまで悪い形には見えないかもしれません。

故に、つい無警戒に作ってしまいがちです。


しかし、ここまで解説した通り

「最下段餌1個」を作ると

どんどん厄介なことになります。

絶対に作るなとは言いませんが、

作るからにはそのリスクをきちんと認識しながら

覚悟を持って組みましょう。

もちろん、そのような悪形を避けつつ

致死連鎖を組めるのであれば、

それに越したことはありません。


今回はここまでです。


前:ばくアニ解説:「階段積み」編(1)~基本と特徴

次:ばくアニ解説:「階段積み」編(3)~「底上げ階段」