2021年6月27日日曜日

ばくアニ解説:「階段積み」編(2)~嵌まりやすい悪循環

 ばくアニ解説:「階段積み」編(2)~嵌まりやすい悪循環


【はじめに】

前回は「階段積み」の基本的なことについて解説しました。

「階段積み」は直感的に分かりやすく

連鎖数を稼ぎやすい定形です。


しかし、そのポテンシャルを充分に発揮させるには

餌の連結も重要になります。

これを軽視して闇雲に連鎖数を稼ぎに行くと、

とある悪形ができて

後々大変な事になってしまいます。


今回は、その悪形と悪循環について解説します。


【がいよう】

■「最下段餌1個」の発生
~「階段積み」で生じやすい悪形

■「最下段餌1個」の弊害
-1.餌を付け足せない(当該連鎖)
-2.動物を付け足せない(当該連鎖)
-3.「多頭食い」を狙いづらい(次の連鎖)
-4.最下段以外で連鎖を作れない(周りの連鎖)
-5.「最下段餌1個」が「最下段餌1個」を呼ぶ
-6.火力不足になりやすい
-7.発火が窮屈になる

■まとめ
~悪循環の図


【ほんぺん】

■「最下段餌1個」の発生
~「階段積み」で生じやすい悪形

「階段積み」の完成を急ぐあまり

闇雲に連鎖数を稼ぎに行くと、

下に餌1個-上に動物1個の形

しばしば現れます。


例として

>人参バナナ

この配給で「階段積み」を目指してみます。

まずは早速、人参バナナを使って

下に-上にの階段連鎖を1~2列目に作ります。

すると同時に、下に人参1個の形が残りました。

次に、を使って

バナナ-の階段連鎖を3~4列目に作ります。

すると今度は、人参に加えて

バナナも下に1個の形が残りました。

このように「最下段餌1個」の形が次々と現れます。


これから詳しく解説して行きますが、

実はこの「階段積み」の「最下段餌1個」

致死連鎖を目指すうえで非常に厄介な存在です。

「階段積み」にも幾つか弱点はありますが、その殆どは

この「最下段餌1個」という悪形によるものです。


■「最下段餌1個」の弊害
-1.餌を付け足せない(当該連鎖)

「階段積み」を目指す場合、

下に餌の塊-上に動物の塊の階段連鎖は、

上の動物を置いた時点で

下の餌の連結数をどれだけ伸ばせるかが確定します。

もしも下の餌として

「最下段餌1個」を確定させてしまうと、

その階段連鎖は永遠に餌1個から増えません。


-2.動物を付け足せない(当該連鎖)

「階段積み」では基本的に

餌が動物より少ないと

餌を食べ損ねる動物が生じてしまいます。

つまり、餌1個に対しては

動物2個以上で食べさせる(=「多頭食い」を狙う)

ことはできません。

「最下段餌1個」は餌1個から増えようがないので、

食べさせる動物も1個から増えようがないです。

(※1-1階段が確定するともいえます)


-3.「多頭食い」を狙いづらい(次の連鎖)

「階段積み」の「多頭食い」は、

動物を縦に並べつつ段差のずれを利用するのが基本です。

特に、下に縦長の塊があれば

下の塊が消えることで

大きな段差のずれが生じるため、

自然に階段連鎖を連ねつつ「多頭食い」を狙えます。

しかし1-1階段は下の塊が1個しかないため、

これを消しても1段しかずれません。

これでは動物を縦に並べる「多頭食い」を狙えません。

「最下段餌1個」を確定させてしまうと、

その餌を使った1-1階段だけでなく、

次の連鎖でも「多頭食い」を狙えなくなるのです。


-4.最下段以外で連鎖を作れない(周りの連鎖)

階段連鎖が消える際は

下の塊だけでなく上の塊も段差として利用できます。

これによって様々な方法で連鎖を上に伸ばしたり

「多頭食い」を狙ったりすることが可能になります。

しかし、1-1階段は下の塊だけでなく

上の塊も1個しかありません。

その為、上記の応用的な連鎖を狙うには段差が足りません。

結局、1-1階段の周りでは

最下段のブロック(1段)頼りの連鎖しか作れないのです。


-5.「最下段餌1個」が「最下段餌1個」を呼ぶ

ある意味これが一番致命的な問題です。

「最下段餌1個」の周りでは

上記の応用的な連鎖が狙えないため、

前後に1-n階段を連ねることになります。

この時点でだいぶ苦しいですが、

もしも前後の1-n階段を

下に餌の形で作ってしまうと

再び「最下段餌1個」の1-1階段が誕生します。

このように、「最下段餌1個」を一度作ってしまうと

その周りで再び「最下段餌1個」

現れやすくなります。

まさに悪形が悪形を呼ぶ悪循環です。


-6.火力不足になりやすい

「階段積み」、特に「最下段餌1個」を含む場合は

餌も動物も付け足しづらい形が頻繁に現れます。

すると、全ての列を使い果たして出来上がるのは

餌の数」も「動物の数」も特筆するところがない

ただの5連鎖です。

これで致死量に届けば話は簡単なのですが、

残念ながらただの5連鎖では火力が全然足りません。

(※全て1-1の最小5連鎖の火力は、たったの28です)

餌の数」も「動物の数」も充分に稼げない

→なんとか「連鎖数」だけは稼ごうとする

→最下段にどんどん階段連鎖を作って行く

→5連鎖で限界を迎える

→その後どうすれば良いか分からなくなる

……という流れに嵌まりやすいです。


※補足

火力向上の策として

連鎖の後ろの方で1頭食いを複数作る

という手段をよく見ます。

付け足しに使えなかった色の餌と動物ブロックで

別の連鎖を作り、

これで火力の水増しをしようというわけです。

しかし、ばくアニに「○色ボーナス」の類は無いので

それほど大きな火力の上昇は望めません。

どうせ同色のブロックを使うのであれば

多頭食い」にしたり連鎖数を増やしたりした方が

火力に期待できる為、

1頭食いの同時消しは出来れば避けたい手段です。


-7.発火が窮屈になる

基本的に「階段積み」の発火点は

とても繊細かつ窮屈ですが、

発火点周辺に空間的余裕があれば

受けを広くすることも可能です。

しかし「階段積み」、特に「最下段餌1個」を含む形で

連鎖数を稼ごうとすると

最下段で横へ横へと連鎖を伸ばしがちです。

そのようにフィールドを横方向に使えば使うほど、

どんどん発火点周辺の余裕が無くなってしまいます。

そうなってしまうと

受けの広い形を用意することが不可能になり

苦しい発火を強いられます。

ブロックの偏りが激しいこのゲームに於いて

発火が苦しいというのは

それだけで致命傷になりかねません。


■まとめ
~悪循環の図


【おわりに】

「最下段餌1個」の形は、一見、

そこまで悪い形には見えないかもしれません。

故に、つい無警戒に作ってしまいがちです。


しかし、ここまで解説した通り

「最下段餌1個」を作ると

どんどん厄介なことになります。

絶対に作るなとは言いませんが、

作るからにはそのリスクをきちんと認識しながら

覚悟を持って組みましょう。

もちろん、そのような悪形を避けつつ

致死連鎖を組めるのであれば、

それに越したことはありません。


今回はここまでです。


前:ばくアニ解説:「階段積み」編(1)~基本と特徴

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