ばくアニ解説:「階段積み」編(3)~「底上げ階段」
【はじめに】
原始的な「階段積み」は単純ながらも優秀で、
上手くはまったときの早さは
目を見張るものがあります。
しかし幾つか見逃せない弱点があり、
実際に組んでいると
前回解説した「最下段餌1個」等、
対処の難しい問題に度々直面します。
爆発力は高いが安定性にやや難がある感じです。
今回は「階段積み」の応用として
私が「底上げ階段」と呼んでいる形を紹介します。
元の「階段積み」の強みを活かしつつ
弱点をある程度克服しており、
私自身もよく使っている
なかなか実戦的な連鎖法です。
【がいよう】
■高い場所で「階段積み」を組む
~最下段以外で組んでも同じ連鎖
■高い位置に作る利点①
~発火点が増える
■高い位置に作る利点②
~「階段積み」で消えるブロックを付け足せる
■高い位置に作る利点③
~「階段積み」からの後回収連鎖を狙える
【ほんぺん】
■高い場所で「階段積み」を組む
~最下段以外で組んでも同じ連鎖
たとえば次のような平凡な「階段積み」があったとします。
「最下段餌1個」を抱えているため
発火やら伸ばしやらに苦労しそうです。
では、この「階段積み」を最下段ではなく
そのまま同じ形で高い位置に作ってみましょう。
まずは、何か適当なブロックを下に敷き詰めて
「階段積み」を組む場所を高い位置に用意します。
これで完成です。
最下段ではないので一見分かりづらいかもしれませんが、
「階段積み」の部分は元の形から変わっていません。
そのため、これを元の「階段積み」と
同じように発火すれば、
元の「階段積み」と同じ連鎖が起きます。
このように下に何かを敷き詰めて
その上に「階段積み」の形を作ったものを
ここでは「底上げ階段」と呼びます。
繰り返しになりますが、やっていることは
ただ高い場所で「階段積み」を組んでいるだけです。
しかしこれが非常に大きな働きをします。
※補足
下に敷くブロックに関しては、
「階段積み」の形を上に乗せられるなら
どこに何のブロックを置いても構いません。
■高い位置に作る利点①
~発火点が増える
高い位置にある「階段積み」を発火する際は、
本来の「階段積み」の発火点に加え、
その下のブロックも発火点として使えます。
たとえば、この最下段で組まれた「階段積み」を発火するには
下の笹を消すしかありません。
しかし発火点の下にブロックがある場合、
それを消すことで
元々の発火点である笹だけでなく
その下のブロックも発火点として使えます。
餌が下の1-1階段は、最下段では苦しい発火を強いられます。
しかし高い位置にあればこのように
柔軟な発火が可能になります。
※補足
下のブロックの形によっては、
発火点として使えない場合もあります。
(段差のずれが起きない、ずれが大きすぎる、等)
このような場合には、頭を1連鎖伸ばすことで
改めて複数発火できる形を作れます。
■高い位置に作る利点②
~「階段積み」で消えるブロックを付け足せる
「階段積み」の連鎖は、その名の通り階段連鎖です。
落ちてきたブロックが
横のブロックと接触して連鎖になります。
それでは、階段連鎖で落ちてきたブロックの下に
同色のブロックがあるとどうなるでしょうか。
連鎖で落ちてきたブロックは、
横のブロックと接触するだけでなく
下のブロックとも接触して「カギ積み」のように消えます。
下に置いたブロックのぶん、
元々の「階段積み」から更に火力が高まる計算です。
下に仕込んだブロックが動物の場合、
強力な「多頭食い」になります。
また、元々の「階段積み」が餌を伸ばし辛い形であったとしても
下の餌から連結を稼ぐようなことも狙えます。
これは最下段ではないからこそできる芸当です。
■高い位置に作る利点③
~「階段積み」からの後回収連鎖を狙える
下に敷き詰めたブロックのうち
「階段積み」と一緒に消えないものは、
「階段積み」が消えた後に回収するような
連鎖として利用できます。
たとえばバナナ(餌)を下に敷き詰めて、その上に
バナナを使わない「階段積み」の形を作ります。
この「階段積み」を発火すると、連鎖が起こる都度
その上にあったゴミブロックが
下のバナナに向かって落ちてきます。
もしも「階段積み」最後の階段連鎖が消えた後
落ちてくるゴミブロックが
下のバナナを食べる動物……猿だった場合、
どうなるでしょう。
「階段積み」部分の連鎖が全て終わった後、
下に敷き詰めた大量のバナナを消す連鎖に繋がります。
しかも、最後に落ちてくる猿を複数用意すれば
あっという間に「多頭食い」ができます。
このように、後回収連鎖で簡単に
大火力を狙うことができます。
また、下に猿(動物)を敷き詰めた場合も同様に、
上にバナナ(餌)を用意してあげれば
簡単に強力な大量消しや「多頭食い」を狙えます。
※補足(注意)
「階段積み」の上にブロックを置いて
後回収を狙う際は、
必ず「階段積み」最後の連鎖の上に
全てのブロックを置きましょう。
もしも途中の連鎖の上に1個でも混じってしまった場合、
折角仕込んだ後回収が暴発してしまいます。
よくある失敗なので注意しましょう。
※補足(応用)
普通の階段連鎖の上には
2列ぶんしか乗せられませんが、
階段連鎖の連結を横に伸ばすことで
3列以上乗せる場所を確保できます。
「階段積み」の形が綺麗な場合は
最後の連鎖のブロックを
他の列の上に付け加えるだけでOKです。
やや応用的なテクニックですが、
これを狙ってできるようになると
餌と動物の上下に関わらず
「3頭食い」以上が可能になります。
【おわりに】
高い場所で「階段積み」を組む
「底上げ階段」を紹介しました。
連鎖が高い位置にあるだけで、
元の「階段積み」の強さはそのまま
更に発火しやすさや火力の上げやすさが
向上しています。
このように、高い位置の連鎖は
何かと応用が利きやすく、とても便利です。
初めのうちはなかなか
感覚を掴めないかもしれませんが、
まずはこの「底上げ階段」で
高い位置の連鎖に慣れてみて下さい。
※また、これに慣れると
前回解説した「最下段餌1個」が
如何に厄介な形かを実感できると思います。
今回はここまでです。