ばくアニ解説:「階段積み」編(2)~嵌まりやすい悪循環
【はじめに】
前回は「階段積み」の基本的なことについて解説しました。
「階段積み」は直感的に分かりやすく
連鎖数を稼ぎやすい定形です。
しかし、そのポテンシャルを充分に発揮させるには
餌の連結も重要になります。
これを軽視して闇雲に連鎖数を稼ぎに行くと、
とある悪形ができて
後々大変な事になってしまいます。
今回は、その悪形と悪循環について解説します。
【がいよう】
■「最下段餌1個」の発生
~「階段積み」で生じやすい悪形
■「最下段餌1個」の弊害
-1.餌を付け足せない(当該連鎖)
-2.動物を付け足せない(当該連鎖)
-3.「多頭食い」を狙いづらい(次の連鎖)
-4.最下段以外で連鎖を作れない(周りの連鎖)
-5.「最下段餌1個」が「最下段餌1個」を呼ぶ
-6.火力不足になりやすい
-7.発火が窮屈になる
■まとめ
~悪循環の図
【ほんぺん】
■「最下段餌1個」の発生
~「階段積み」で生じやすい悪形
「階段積み」の完成を急ぐあまり
闇雲に連鎖数を稼ぎに行くと、
下に餌1個-上に動物1個の形が
しばしば現れます。
例として
>人参犬→骨バナナ→猿笹
この配給で「階段積み」を目指してみます。
まずは早速、人参犬→骨バナナを使って
下に犬-上に骨の階段連鎖を1~2列目に作ります。
すると同時に、下に人参1個の形が残りました。
次に、猿笹を使って
バナナ-猿の階段連鎖を3~4列目に作ります。
すると今度は、人参に加えて
バナナと笹も下に1個の形が残りました。
このように「最下段餌1個」の形が次々と現れます。
これから詳しく解説して行きますが、
実はこの「階段積み」の「最下段餌1個」は
致死連鎖を目指すうえで非常に厄介な存在です。
「階段積み」にも幾つか弱点はありますが、その殆どは
この「最下段餌1個」という悪形によるものです。
■「最下段餌1個」の弊害
-1.餌を付け足せない(当該連鎖)
「階段積み」を目指す場合、
下に餌の塊-上に動物の塊の階段連鎖は、
上の動物を置いた時点で
下の餌の連結数をどれだけ伸ばせるかが確定します。
もしも下の餌として
「最下段餌1個」を確定させてしまうと、
その階段連鎖は永遠に餌1個から増えません。
-2.動物を付け足せない(当該連鎖)
「階段積み」では基本的に
餌が動物より少ないと
餌を食べ損ねる動物が生じてしまいます。
つまり、餌1個に対しては
動物2個以上で食べさせる(=「多頭食い」を狙う)
ことはできません。
「最下段餌1個」は餌1個から増えようがないので、
食べさせる動物も1個から増えようがないです。
(※1-1階段が確定するともいえます)
-3.「多頭食い」を狙いづらい(次の連鎖)
「階段積み」の「多頭食い」は、
動物を縦に並べつつ段差のずれを利用するのが基本です。
特に、下に縦長の塊があれば
下の塊が消えることで
大きな段差のずれが生じるため、
自然に階段連鎖を連ねつつ「多頭食い」を狙えます。
しかし1-1階段は下の塊が1個しかないため、
これを消しても1段しかずれません。
これでは動物を縦に並べる「多頭食い」を狙えません。
「最下段餌1個」を確定させてしまうと、その餌を使った1-1階段だけでなく、
次の連鎖でも「多頭食い」を狙えなくなるのです。
-4.最下段以外で連鎖を作れない(周りの連鎖)
階段連鎖が消える際は
下の塊だけでなく上の塊も段差として利用できます。
これによって様々な方法で連鎖を上に伸ばしたり
「多頭食い」を狙ったりすることが可能になります。
しかし、1-1階段は下の塊だけでなく
上の塊も1個しかありません。
その為、上記の応用的な連鎖を狙うには段差が足りません。
結局、1-1階段の周りでは
最下段のブロック(1段)頼りの連鎖しか作れないのです。
-5.「最下段餌1個」が「最下段餌1個」を呼ぶ
ある意味これが一番致命的な問題です。
「最下段餌1個」の周りでは
上記の応用的な連鎖が狙えないため、
前後に1-n階段を連ねることになります。
この時点でだいぶ苦しいですが、
もしも前後の1-n階段を
下に餌の形で作ってしまうと
再び「最下段餌1個」の1-1階段が誕生します。
このように、「最下段餌1個」を一度作ってしまうと
その周りで再び「最下段餌1個」が
現れやすくなります。
まさに悪形が悪形を呼ぶ悪循環です。
-6.火力不足になりやすい
「階段積み」、特に「最下段餌1個」を含む場合は
餌も動物も付け足しづらい形が頻繁に現れます。
すると、全ての列を使い果たして出来上がるのは
「餌の数」も「動物の数」も特筆するところがない
ただの5連鎖です。
これで致死量に届けば話は簡単なのですが、
残念ながらただの5連鎖では火力が全然足りません。
(※全て1-1の最小5連鎖の火力は、たったの28です)
「餌の数」も「動物の数」も充分に稼げない
→なんとか「連鎖数」だけは稼ごうとする
→最下段にどんどん階段連鎖を作って行く
→5連鎖で限界を迎える
→その後どうすれば良いか分からなくなる
……という流れに嵌まりやすいです。
※補足
火力向上の策として
連鎖の後ろの方で1頭食いを複数作る
という手段をよく見ます。
付け足しに使えなかった色の餌と動物ブロックで
別の連鎖を作り、
これで火力の水増しをしようというわけです。
しかし、ばくアニに「○色ボーナス」の類は無いので
それほど大きな火力の上昇は望めません。
どうせ同色のブロックを使うのであれば
「多頭食い」にしたり連鎖数を増やしたりした方が
火力に期待できる為、
1頭食いの同時消しは出来れば避けたい手段です。
-7.発火が窮屈になる
基本的に「階段積み」の発火点は
とても繊細かつ窮屈ですが、
発火点周辺に空間的余裕があれば
受けを広くすることも可能です。
しかし「階段積み」、特に「最下段餌1個」を含む形で
連鎖数を稼ごうとすると
最下段で横へ横へと連鎖を伸ばしがちです。
そのようにフィールドを横方向に使えば使うほど、
どんどん発火点周辺の余裕が無くなってしまいます。
そうなってしまうと
受けの広い形を用意することが不可能になり
苦しい発火を強いられます。
ブロックの偏りが激しいこのゲームに於いて
発火が苦しいというのは
それだけで致命傷になりかねません。
■まとめ
~悪循環の図
【おわりに】
「最下段餌1個」の形は、一見、
そこまで悪い形には見えないかもしれません。
故に、つい無警戒に作ってしまいがちです。
しかし、ここまで解説した通り
「最下段餌1個」を作ると
どんどん厄介なことになります。
絶対に作るなとは言いませんが、
作るからにはそのリスクをきちんと認識しながら
覚悟を持って組みましょう。
もちろん、そのような悪形を避けつつ
致死連鎖を組めるのであれば、
それに越したことはありません。
今回はここまでです。